脳脊髄液の調整についての今後。
MRI撮像技術の進化によって、ブラックボックスであった脳脊髄液の動態が可視化され、詳細が解明されつつある。
すでに真の脳脊髄液の動態は、古典的脳脊髄液循環の概念とは全く異なるものであることが明らかであると言える。
この一文で、今まで行ってきた、脳脊髄液の調整法について、改めて考え直す必要ができてくる。
脳脊髄液は、川の流れのように循環しているのではなく、心拍動、呼吸の拍動によって上下に動いているだけ。
大きく脳脊髄液の拍動を起こすのが、呼吸による拍動だという事です。
吸気で頭方に、呼気で朝方に移動する。
仰臥位では、脊髄全面の脳脊髄液が運行し、伏臥位では脊髄後面の脳脊髄液が運行する事から、姿勢による影響も受ける。
今まで、頭蓋内圧の上昇は、脳脊髄液の循環不良によって起こるものだとされてきたが、実はそうではなく、姿勢不良と東洋医学の「気逆」、体内の熱分布が上か下か。の問題になるのではないだろうか。
熱は下にある事が理想だか、熱は上昇するのが原理原則。
その為古来より、頭寒足熱が推奨されるのですが、手足の末端や内臓、腹部が冷える事で、熱が、頭に上昇しっぱなしで、熱が頭にこもった気逆の状態になる事が現代人に置いては、多く見られる。
頭蓋の呼吸による膨張、収縮運動は
この頭にこもった熱を下に下げる、頭の冷却システムではないかと考える。
サウナに入った事はあるでしょうか。
天井に近ければ近いほど、熱気と圧力が高い。
その状態が頭蓋内圧の上昇で
冬の寒い日に頭が締め付けられるように、キーンとなるのが、頭の熱が一気に下げられた状態。
締め付けられるのは、頭蓋が収縮しているからだと考えられる。
今後の頭蓋の調整は、呼吸と熱、温度勾配での作用を考えながら整えていく事が理想ではないだろうか。
頭蓋調律の資料も作り直さないといけない。