施術の矛盾、寝具選びの間違い
施術の前に、寝具選びの前に自分の姿勢を確認してほしい。
猫背と思っている人も、実は猫背ではなく、平背で顔だけが前に出ている姿勢がほとんどだ。
平背は背骨も筋肉もカチカチ。
交感神経が高ぶり、呼吸は浅く、痛みや苦痛に鈍感になる。
血管は収縮、末端まで血液が流れにくいので、冷え、血圧は高くなる。
この状態で、低反発マットレスに寝ている人は、平らな背中がマットレスに沈み込んで、無理に長時間丸くなるので痛めることがある。
だから、高反発が良いと言われるようになった。
高反発は、体への刺激が強いが、刺激に鈍い、交感神経優位の平背姿勢には寝心地がよくなる。
しかし、猫背、丸背がうまく形成されている人にとっては、刺激が強く、せっかくの良い姿勢を長時間かけて平背に矯正されるので、痛めることがある。
仰向けに眠れないので、寝返りが多くなる。
寝返り促進と言う意味では良いかもしれないが、これは刺激からの逃避なので、あまり好ましくない。
寝具は適度に硬く、適度に柔らかくないといけない。
背骨や筋肉、筋膜を伸ばす作用のある寝具は注意が必要だ。
何故かというと、寝ている間中、ずっと微弱であっても刺激が加わり続ける。筋膜が持続的に伸ばされ、筋肉と筋膜の粘弾性、伸縮性の違いから、筋肉と筋膜の伸縮バランスが崩れる。
高額の高反発マットレスやローリング機能のついたベッドを使い続けることで、痛みや苦痛に鈍感な平背姿勢を形成していく。
平背で体の運動の連動性をどんどんかいていくが、痛みや苦痛に鈍感なため、自分の体が悪くなっていることにあまり気付かない。
しかし、そんな健康寝具に寝ている人も、腰痛も肩こりも頭痛もある。
寝具を買う前に、体を人間本来の連動性、機能性に優れた、丸背姿勢、連動運動を整えてくれる整体をしてくれる整体院や整骨院などで治療してからにしましょう。
背筋を伸ばしましょう!
体幹をしっかり固めましょう!
猫背は体に悪い!
と言う、整体院や整骨院は、一般常識を鵜呑みにしているだけで、解剖学に基づいた治療ができていません。
体の勉強をしているのにも関わらず、人間本来の背骨の形を知っているのにも関わらず、それを伸ばす、歪ませる治療を知らず知らずにやってしまっているのです。
硬く緊張した筋肉は、ほとんどの場合、伸ばされた状態で硬くなっています。
なのに、筋肉を伸ばす施術をしている。
関節や靭帯を引き伸ばされた状態のムチウチをけん引している。
骨盤がゆがんでいると、局所的に骨盤を矯正する。
連動性から見た骨盤はゆがんで見えて当たり前、正常。でも、局所的に見るとゆがんで見える。だからゆがんでいると判断し、矯正する。
矛盾だらけだ。
なんとかしないと。