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季節の臨床シェア

初夏。首から肩甲骨(特に左)にかけての痛みを訴える方が激増しました。

 

福岡だけでしょうか。

昼と夜の寒暖差が大きいのですが。

 

この時期からエアコンが頻繁に使われます。蒸し暑さが続いたり、不快な暑さは細胞にダメージが蓄積するので、こまめに空調を利用しましょう。

昼間暑いのに、夜、寝ようとすると寒い。体温調節がうまくいかないと、これも疲れがたまります。

体温調節を行うのは、脳幹部の間脳にある視床で行われます。

 

細胞にダメージ、疲れ、がたまると内臓機能低下がはじまります。

体温調節に主に働く臓器が、腎臓と膀胱。

腎臓の機能低下は、僧帽筋、大腰筋の弱化。

膀胱の機能低下は、脊柱起立筋、腓骨筋の弱化。

ジメジメで疲れがたまると、僧帽筋と脊柱起立筋が弱まるせい背中から腰にかけて痛みが出やすくなりますが、心肺機能に元々弱点のある方は、肩甲骨の奥が痛くなる。

肺機能低下は、前鋸筋、烏口腕筋の弱化。

心臓機能低下は、肩甲下筋の弱化。

 

こうなると上肢を支える役割りを棘上筋や広背筋でそれらも疲れます。

「腕が上がらない」という症状を経験する方は、心肺機能が元々弱い。

 

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対処的な施術は、腕や肘、腹筋、広背筋などに作用させると良い。

肩甲骨が痛いが、肩甲骨、肩周辺を施術しても良い結果は得られないことの方が多い。

棘上筋を強くマッサージすると、悪化するので気をつけましょう。