鼻中隔湾曲
『鼻中隔湾曲による副鼻腔炎、鼻炎、アレルギー性鼻炎の疑いがあるので、手術で鼻中隔を削る…』
うーん…
鼻中隔湾曲とは、鼻の真ん中を仕切る軟骨鼻中隔軟骨がゆがんでいるということ。
鼻中隔は篩骨と鋤骨、鼻中隔軟骨で形成される。
鼻中隔湾曲は、鼻骨と篩骨を始め、副鼻腔を形成する骨を軽く整えるだけで、かなり改善する。
手術の前に、整えてあげられれば整えてあげたい。
顔を正面から見たとき、ほとんどの場合、鼻筋はまっすぐではなく、左右どちらかに傾く。
鼻骨は頭方、下方にスライドする動きを持つ。
例えば、右の鼻骨が下方にスライドした状態、左の鼻骨が頭方にスライドした状態であると、鼻筋は左に傾く。
この鼻骨の動きを左右均等にすると鼻中隔も整う。
削ると、削った部分は元に戻すことができないので、できるだけ手技で整えてあげた方が良い。
副鼻腔炎、鼻炎などは、鼻骨や上顎骨、涙骨、篩骨など鼻腔を形成する骨の動きを良くすると改善するケースが多い。
手術は最後の最後まで取っておきたい。
頭蓋は本当に大切な骨なので、できれば手術しない方が身のため。