セラピストの"はてな"

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自律神経を意識する

自律神経を意識すると、リラクセーションも治療も上手くいきます。


症状や痛い箇所、凝っている箇所、または病名、診断名に惑わされずに、「自律神経のバランス」を取ることに意識を集中する。

 

自律神経=交感神経・副交換神経
起床から「交感神経」がだんだんと優位に、意識は集中モードに。
昼食後、食べ物を消化、吸収するのに、副交換神経にスイッチが入り、内臓が活発な活動を行う。
仕事や集中したいことがあれば、交感神経にスイッチ。
内臓の活動が沈静化し、血管が収縮、血圧が上昇、筋肉も収縮、意識が集中モードに。
午後から、だんだんと副交換神経にスイッチされていく。
筋肉は緩み、リラックスモードに。
血管が拡張し、血圧が安定、血流は体の末端まで流れるので、体温が上昇。
内臓の働きが活発になりはじめる。

 

しかし、現代人は、
副交換神経への切り替わりが曖昧…
交感神経が過剰優位。

 

交感神経は
筋肉が収縮、緊張
血管が収縮するため
血圧は上昇(この時、病院で血圧を測ると高血圧という診断がくだされ、いらない薬を飲むハメになります)
末端まで血液が流れにくくなるので
体温はどちらかというと低くなる
体温が下がると免疫力は低下
内臓の働きは抑えられる代わりに
意識がハッキリ目覚める。

 

この状態ではリラックスできませんので、夜に交感神経優位だと不眠になります。

 

風邪を引いたりしている時、午後から熱が上がるのは、副交換神経にスイッチが入り、血管が拡張、体温上昇、免疫活動が活発になるから。


ここで熱を抑えると免疫活動に狂いが生じ、免疫システムに影響を及ぼす。
頭寒足熱が有効。

 

さて、長くなりましたが
自律神経を制すれば、身体も意識もリラックスモードにできるし、内臓機能を活発にしたり、筋肉を和らげたり、体温も免疫力も上げることができます。

 

交感神経にスイッチを入れる時には
〈強い刺激〉
〈強い圧力〉
〈脊柱への刺激〉

副交換神経にスイッチを入れる時には
〈優しくさする程度の刺激〉
〈優しくゆっくりとした圧力〉
〈頭蓋骨・仙骨へのアプローチ〉

が基本。

 

施術の終わり付近に、交感神経を優位にする施術を入れると、リラックスモードにはなりません。


緊張させた状態になるので、クライアントから「これから集中したい!」と依頼があった際には良いと思いますが、それ以外、特に夕方ごろのクライアントには、副交換神経優位にする施術が好ましいでしょう。